15,000円(税別)のコースの一例
にし田の代表格。
コースのはじまりは、鰹の香りが華やぐお出汁から。
前菜
自家製ごま豆腐と汲み上げ湯葉、唐津の雲丹(ウニ)
初夏を感じる時期は、硝子の器で涼しげに。唐津の雲丹は小粒で特有の
旨みがぎっしりと詰まっている。
お造り
唐津のクエ、三重県産の炙った生とり貝と初鰹
煎り酒(いりざけ)とお醤油の食べ比べ
高級魚で知られるクエ。5~6月が旬の炙った生のトリ貝の刺身は極上品。
磯の風味が濃く、食感もきれがいい。
煎り酒(いりざけ)とは、室町時代~江戸時代まで日本人が醤油代わりにしていた調味料。
日本酒に、梅・昆布・鰹をいれゆっくり煮立て作られる。
うっすらとした蜂蜜色、
梅の爽やかな酸味と鰹の香りは特に白身魚を引き立たせてくれる。
鰹節を煮出し、風味を存分に利かせた土佐醤油とともに、
日本特有の旨味を食べ比べてみてほしい。
お椀
鮑(アワビ)のお椀
秋田特産の新じゅんさい(ぬなわ)と賀茂なすの油煮
五月の花が美しい鉄線の器でいただく初夏を感じられる一品は、
肉厚な鮑の味わいが染み渡る。
その下には、じんわりと揚げられ出汁をたっぷりと含ませた賀茂なすの油煮が。
つるんとしたぬめりを愉しめるじゅんさいと
賀茂なすのとろけるような口当たりを堪能できる。
箸休め
対馬の藻塩(もじお)でいただく、
駿河湾の桜海老とそら豆のさつまあげ
4~6月が旬の「走り」の
桜海老と終わりがけの「名残」であるそら豆。
季節の出会いものは、揚げたてをそのまま手渡しで。
海藻とともに育まれたミネラル感たっぷりの藻塩は、
含みはじめはあくまでやわらかい舌のあたり。
しばらくすると波のように海のエキスが感じられ、
料理と相なり味わい深さを増す。
焼き物
うきはの鰻(うなぎ)の白焼きと筍、
岩塩とすだちで
毛ガニとクレソンと新生姜の酢の物
端午の節句をあらわした器たち。矢羽根をイメージした器には、
福岡県・うきは産のふっくらとした白焼きの鰻が並ぶ。
鰻本来の風味をそのまま食せるのは、
焼き加減と素材そのものの自信があってこそ。
可愛らしい兜の器には、出始めの新生姜が香る酢の物。
旨みが凝縮された毛ガニのほぐし身と
薫り高いクレソンの絶妙な塩梅をぜひ。
強肴
すき焼き 花山椒を添えて
土鍋ごはんと共にいただける、コースの締めに嬉しい一品。
しっとりと仕上げられたすき焼きは熊本県産の肩ロース肉。
鮮やかな緑の花山椒は、
約二週間という限られた時期にのみ採れるもの。
淡い醤油で丁寧に仕込まれた花山椒は、
やわらかくふんわりとした食感。
美味しさを最大限まで引きだされた滴るような牛肉のコクと甘さに、
山椒の上品な芳香と辛みが重なる。
白いごはんと一緒に卵黄とからめて頬張る喜びもまたひとしおだ。
御飯
魚沼産のコシヒカリ
コースの最後はほっと落ち着く炊きたての御飯を。
とろろ、じゃこ、有明海苔、自家製明太子をお好きなだけどうぞ。
中でも自家製の明太子は絶品の一言に尽きる。