福岡の贅沢なディナー店がひしめく西中洲。洗練されたビルの二階にあるのが、美味しさ・質・ボリュームに厳しい福岡のグルメ人に人気の中華料理店「四合院 凛丹」だ。
内装は、シックながらも、固くなりすぎない。北京にある胡同(フートン)の街並みをイメージした造りとなっている。店内奥には個室も完備。西中洲という高級飲食店エリアの雰囲気を愉しみながら、気軽に中華を味わうことができるスポットだ。
各エリアの凛丹を束ね、腕を振るっているのが、河津充征(かわづ みちゆき)氏。大分出身で、名古屋の大学在学中に中華料理と出会い料理人として生きる道を選ぶ。卒業後は、名古屋の大衆料理店をスタートとし、各地で修行を積む。東京・中野にある源烹輪 (げんぽうりん)で2年間務め、中国の家庭料理の極味を体得していった。そうして、料理人としてのキャリアや店を経営していく知識も十分に備わったところで、念願の自身の店として「凛丹」オープンさせた。
主に九州産の素材を使用し、メニューは四季に応じて内容を少しずつ変えている。河津氏は新鮮で旬を迎える素材から、メニューを考案していくスタイルだ。例えば牡蠣なら、一番美味しく魅力が引き出せる調理法を考える。自分が一番美味しいと思う、満足できる料理を出す。それが力強く、美しい凛丹の中華料理に表れている。食べる方も、その心意気を感じているのだろう。
今後は、本場中国の地に赴いたり、見聞を広げることで自身が刺激を受け、本場の息吹をさらに感じさせる料理も展開していきたいと語る河津氏。常に進化を遂げる凛丹の中華料理をぜひご堪能あれ。
凛丹は西中洲「四合院 凛丹」のほか六本松エリア「中国菜 凛丹」、平尾「凛丹 一碗居」に店舗を構えている。
writer Chie