春吉の一角。住宅街の通りに洗練されたラグジュアリー空間がある。2階に上がり、思いがけない開放的な広さと灯りに思わず感嘆の声がもれる。さながらホテルのラウンジのような「BAR FUOCO(バーフォーコ)」だ。
店主は赤司賢二朗(あかしけんじろう)氏。福岡の老舗バー「シナモンガール」、そして「クラブ イ・ルンゴ」でバーテンダーとして修練を重ね、「BAR FUOCO」をオープンさせた。フォーコのカクテルは、素材そのものの風味を丸ごと味わえるのが特徴。自家製のビターズ(主にハーブを用いた酒)と生のフルーツをベースにあわせ、グレードアップされた唯一無二のカクテルを生み出してくれる。その組み合わせは多様の一言に尽きる。ゲストのイメージを聞き、新鮮な果実を用いその場で生み出されるオーダーメイドカクテルを堪能しよう。
最後には、ハーブティーが出される。ほんのり甘味を感じるオリジナルブレンドティーが、じんわりと身体に染み渡る。ゲストの健康を願った心遣いがうれしい。
自分たちだけの特別な場所として、教えたいけど、知られたくない・・・フォーコはまさにそんなバーといえるだろう。
writer Chie