福岡・今泉。天神エリアにある入り込んだ路地には個性豊かな飲食店が数多く存在する。
「106 southindian (サウスインディアン)福岡天神店」は、本場の南インド料理を味わえる、福岡でも数少ないお店だ。
地元インドの料理人を呼び寄せ、本場の味わいと雰囲気を大切にしている同店。カウンター席とテーブル席があり、ディナーの場としても使えるシックな雰囲気を兼ね備えている。
料理人はRajesh Servaraj(ラジェシュ セルバラージ)氏。南インドの料理人として、インドや日本各地のレストランにて経験を積み、106サウスインディアンの総料理長として現在に至る。ベジタリアンが多い南インドの料理は、野菜をふんだんに用い、スパイシーでヘルシー志向の人にとっても嬉しいメニューが豊富だ。全て時間をかけてじっくりこだわったものが並ぶ。代表メニューであるカレーは、ベースとなる鶏ガラ出汁を6時間以上かけて作りあげ、ヨーグルトも手作り。カレーをはじめあらゆる料理の調味や、定番ドリンクのラッシーに使われている。
スパイスは主に世界各地より厳選されたハイグレードのものを東京から仕入れ、加えてインドから直接仕入れたものが揃う。スパイスは料理によって使い分けており、美味しく感じられる辛さを研究し、味覚にあう辛さへの工夫がされている。例えば唐辛子だと、インドでは除けて食べるのが自然なので、丸ごと固形のまま料理に入れるが、日本人は口にしてしまうことがあるので粉末にして入れるなど、細やかなアレンジを加えている。
インドの新しい料理や、流行っているものを日本に取り入れるため、一年のうち一度はインドを訪れていると云うラジェシュ氏。カレーは十人十色で、料理人やスパイスの調合で味はいかようにも変わるという。106 southindianではオリジナルの味わいを受け継ぐために、ゴールデンレシピも存在。インドからの料理人と共に、日本を知り、地元にある素材と掛け合わせながらの南インドに限りなく近い再現を日々目指している。
昼はヘルシーでボリューミーなランチを。
夜はワインやインドビールに合わせて、豊富な南インドの味の幅を楽しんでみて欲しい。
writer Chie