「赤身和牛肉」を味わえる日本で唯一の焼肉店
力飯店(りきはんてん)
福岡市の中心街、那阿川沿いの西中洲大通りに面した赤身和牛肉に特化した焼肉の【力飯店(りきはんてん)】。
一般的に、赤身肉と聞くと霜がまったくない部位のことをイメージするだろう。だが本来は、牛の品種により定義され、「赤身和牛からとれるすべての肉」のことをさす。
力飯店で提供される赤身和牛は、Tender Beef(テンダービーフ)の呼称で親しまれており、身体にできる限りやさしく、肉本来の味わいを楽しむことをコンセプトとしている。店主・加山浩二(かやまこうじ)氏自らが産地まで直接足を運び、飼料・生産者をもとに選定した希少な品種が揃う。
それが「無角和牛(山口県)」「いわいずみ短角牛(岩手県)」「土佐あかうし(高知県)」の3種だ。現在、日本で約4%ほどしか生産されていない赤身和牛。常にこの3種を味わうことができる力飯店は、日本でも随一の焼肉店といえるだろう。
力飯店では、その日に仕入れた赤身和牛肉を中心に仕上げられるコースが主流となっている。希少な肉の、あらゆる部位を楽しめる内容はまさに「赤身和牛のすべてを味わう」ことができるコースといえよう。
上質な色調でまとめられた店内は、落ち着いた雰囲気で、広々とした空間を誇る。ゆったりと幅をもたせた椅子とテーブル。メインダイニングは客同士が気にならないゆとりをもった設計だ。個室は、人数に応じて最大18名が利用できる仕様となっている。いたるところに見受けられる調度品は、いずれも朝鮮半島最後の統一国家である李王朝時代(1392年から1910年)の格式高いものだ。
もてなしの場として、また記念日にもおすすめの焼肉力飯店。
黒毛和牛だけでない、赤身和牛肉の魅力にぜひ一度出会ってみてほしい。
writer:Chie