絶妙な火加減を見極めながら、じんわりと焼きあげる希少な未経産・黒毛和牛。
2013年7月にオープンした鉄板焼き店【ラブーシュリーエス】
抜群の住みやすさで人気の福岡・平尾エリア。住宅地に佇む、スタイリッシュな外観が目を惹く「さめじま精肉店」。そのすぐ側に静かに添うのがラブーシュリーエスのエントランスだ。扉を開け、奥へと進む。静かで広々とした、贅沢な空間に驚かされることだろう。
静寂なひとときが流れる店内。
流れるような手つきで大きなヘラやナイフを自在に操るのは、店主 鮫島太一(さめじまたいち)氏。精肉を取り扱うプロとして肉に真摯に向き合い、絶妙な火加減を見極めながら、じんわりと焼きあげていく。その洗練された立ち振る舞いと、穏やかな眼差しは、ラブシュリーエスの空間をより優雅なものに演出してくれる。
ラブーシュリーエスでは、希少な黒毛和牛の「未経産牛肉」を使用。一般的に流通していない雌牛は、筋肉の繊維の細さと群を抜く柔らかさ、そして脂が溶け出す温度(融点)の低さが特徴だ。
1頭まるごと仕入れ、自身の精肉店で骨抜きし、提供されるこだわりの「未経産牛肉」。ここでしか出逢うことができない、すっと体内に溶け込むような脂の甘味と、のどごしを堪能しよう。
コースはもちろん、少しずつ味わいたいゲストへのグラム単位での切り分けの要望にも応じてくれる。
『肉』に目がない人、美味しさへの探究心がつきない人にこそお薦めしたいお店だ。
writer:Chie