福岡の中心街・天神から少しだけはなれた薬院エリア。周辺には、イタリアンからファッションまでバラエティに富んだお店が通りに集っており、ランチ・ディナーの際にはぷらっと歩いて色々なお店を巡ることができる。そんな利便性の高いスポットにあるビルの3階。2017年1月にオープンしたばかりの「bar aya(バー アヤ)」。
晴れやかな笑顔と美しい着物姿で迎えてくれるのは、店主の山本保奈美(やまもと ほなみ)氏。大学を卒業し、福岡県内のバーをはじめ、様々な飲食店で経験を積んだ山本氏。自身の店の構想を抱きながら働き、常にお客さん視点からの考察に取り組む日々を過ごした。
ご縁を大切に。お客様同士、人と人、つながる文化を大切にしていきたい-そんな山本氏の想いから生まれたBar aya。こだわりのコの字のカウンターでは、ayaのスタッフを中心に、ゲスト同士も笑顔が紡がれる場所となっている。
目指したのは、洗練された重厚な雰囲気のバーではなく、ほっと心がほぐれるようなバーであること。人と人との交流の場の為、ゆったり寛いでもらえるような空間づくりには、細やかな心配りが随所に見受けられる。和テイストの店内を優しく照らす灯りには、京都の和傘屋の特注品を。ゲストに腰掛けてもらう椅子には、家のソファーのような心地よさを。そして、サービスは心を尽くし一流のものを。女性目線で見て美しいと感じる所作を追求し、日本の美の象徴である着物でもてなしてくれる。
お客さんがほっとする、帰ってこれる場所でありたい。と語る山本氏。手作りの肴といつものお酒。ひとり一人への心遣いに、きっとまた通いたくなる。落ち着いた上質な空間&気さくな博多美人が待っているバーは希少ではないだろうか。ぜひ、一度足を運んでみてほしい。
writer Chie