福岡・高砂。天神のにぎわいから少し離れた穴場には個性的なレストランが隠れている。ビルの二階、住居とともにひっそりとあるフレンチレストラン「Orchidée（オルキデ）」。オーナーシェフである山元忠明（やまもとただあき）氏は、料理人を目指しレストランで修行を重ね、福岡のシェ・モリタで自身のフレンチの礎を築いた。
素材は、生産者をはじめ顔を合わせた信頼できるところから取り寄せることを大事にしており、山元氏自身が産地を訪れることも。野菜はほとんどが無農薬、全国各地の珍しい食材も積極的に取り入れている。そんな中で生まれた料理は、身体に優しく、美味しさが最大限に引き出されたものばかり。フレンチのベースであるフォンドボーからパンに至るまですべて山元氏により丁寧に作られている。中でもソースは一品ごとに、独自にブレンドしたスパイスから作り上げている。料理人の目が行き届く空間だからこそ叶う潤沢なひとときを過ごそう。
事前の予約でコースでもアラカルトでも柔軟に対応してくれる。メニューはなく、その日においしい、新鮮な食材を仕入れて料理を構成するため、行く度に新しい出逢いが待っているはず。
writer Chie
